近畿養鰻増殖研究所の取り組み
「安定供給をする」「環境、人体にやさしく」「資源の無駄使いをなくす」
2010年より世界各国ににほんうなぎに代わる鰻を探す事から取り組みました。 にほんうなぎに一番近い味の鰻を発見しビカーラを食用うなぎと世に出したのは当研究所です。 ビカーラうなぎをにほんうなぎより美味しく養殖できるのは2015年時点では大和淡水研究所が養殖したうなぎだけです。
なぜ言い切れるかと言いますとそれは雌ウナギに育てる事が出来るのは世界で当研究所だけの技術だからです。
うなぎが食卓から消えないために
当研究所では危機に扮しているウナギの供給において、より高効率な養殖技術を用いて日本の外食産業やご家庭の食卓に安定して ウナギをお届けすることを目指しています。また養鰻業者が活性化するために、養鰻技術の提供や養殖枠の斡旋等も行い、より「安定した供給」ができるよう取り組んでいます。
完全無投薬で環境に配慮
当研究所が推奨する養殖方法においては、成長促進剤などの薬剤は一切使用しません。
今、投薬したり成長促進剤を使う人はいないので私たちの養殖技術はそれら人工の薬を一切使うことなく、高成長、病気にならないようにしました。
歩留まりを上げ資源を守る
ニホンウナギが潤沢にとることができない今、多くの養鰻業者がビカーラ種うなぎの養殖にチャレンジしてきました。 しかしながら稚魚が成鰻になる前に多くが死んでしまいコストがかかりすぎることから養殖をあきらめざるを得ませんでした。
私たちは仕入れた稚魚をいかに死なせず成鰻にするかを日夜研究しています。歩留まりを上げるということは稚魚の輸入量を確実に成鰻に育て上げ資源の温存、資源の回復につながっていきます。
今や貴重な資源となってしまった鰻資源を無駄なく有効に扱うことで、食を支える社会への貢献の一翼を担うことを目指します。