うなぎ市場の背景
日本のうなぎ市場
ニホンウナギの養殖をめぐり、2014年には稚魚のシラスウナギを養殖池に入れる量を前年比で2割削減を、日本、中国など4カ国・地域で合意しました。
その影響は大きく、日本のうなぎ相場は軒並み高騰傾向にあります。資源回復が目的ですが、この目的が達成されないとさらに価格が高騰し、店頭からうなぎが消える小売店も出てくる。このままでは将来的にはパック入りのうなぎを買って家で食べる人は随分減るのではないかと予想されます。
絶滅危惧種1B指定
ニホンウナギは国際自然保護連合(IUCN)の「レッドリスト」に加えられました。
レッドリストは「ワシントン条約」との関連性が大きく、今後同条約で輸入禁止や輸入規制を受ける可能性があります。
養殖歩留りの悪さ
ニホンウナギに変わるビカーラ種うなぎを養殖する動きも一時盛んになりましたが、 養殖時の歩留りは20~30%と低く撤退する業者が相次ぎました。
養鰻事業の許可制
うなぎの養殖には、全てのウナギ種においてうなぎ養殖を行うためには農林水産大臣の許可が必要です。許可と同時に取り扱える稚魚の量や養殖施設の規模も決定されます。