用語解説(水産用薬品としては使用出来ない薬品も含まれています。)

ヘマトリクリット値

血液中に占める血球容積比。毛細ガラス管内に、凝固を防いだ血液を入れ、遠心分離したのちに、血球と上澄の高さを計り百分率を求める。通常、正常な養鰻の値は、平均33%である。

アオコ

水槽に発生して、水色を緑青色に変える微小藻類。魚や動物性プランクトンの天然飼料となり、また、炭酸同化作用を行って、魚に良い環境を与えるので、養鰻上重要視されている。

サルファ剤

合成された化学療法用の一連の製剤。スルファミン剤、またはスルフォンアミドともいう。白色の粉末で、細菌性病鰻の治療剤として、餌に混ぜて投与する。

フラン剤

合成された化学療法用の一連の製剤。ニトロフラン誘導体ともいう。黄色の粉末で、腸管よりは、エラからの吸収がよい。細菌性病鰻の感染予防や、治療の薬浴剤として使用されている。

滑走細菌

粘液細菌ともいう。細長い無ベん毛性の細菌。炭水化物や蛋白質の分解によって、粘質物を多量に形成し、滑走細菌と呼ばれている。水性のものが多い。

水変わり

水槽の水は、水中に大量に繁殖しているアオコによって、緑色を呈しているが、アオコが死滅して、急にプランクトンが増え、褐色となることがある。これを水変わりという。

メチレンブルー

染料の一種で、深青色の結晶。殺菌作用があるので、魚卵の消毒や、白点病・わたかぶり病などの予防、及び治療に用いられる。酸化されると無色になり、消毒力はなくなる。

マラカイトグリーン

緑染料で青竹ともいう。殺菌力があるので、病害予防や、シラスウナギに対する毒性は強いので、使用にあたっては慎重な注意が必要である。

原生動物

単細胞動物の総称。寄生虫学では原虫類ともいう。生活様式は自泳・付着・寄生などさまざまである。

織毛虫類

原生動物の一網。運動用の細胞器管として終生、織毛がある。核は大核と小核に分化したものがある。

扁形動物

扁形動物の一網。体は左右相称で、背腹に扁平。体表にクチクラを分泌する。体の前端と後端に固着器管があり、宿主体に吸着する。雄雌同体である。

線形動物

円形動物ともいう。体は前後に長円筒状、ないし細長糸状をなす。体節的区分はまったくない。

線虫類

線形動物の一網で、その大部分を占める。体の前端に吻がなく、消化管があることが特徴。寄生性のものが多いが、水中などに自由生活を営むものもある。

甲殻類

節足動物門の一網。体は頭・胸・腹部に分け、前方の陶節は頭部と合して、頭胸部を形成する。体表の外骨格はカルシュウムを含み、厚く堅い甲皮となる。

イカリムシ

寄生性甲殻類の一種。4月から10月の間に数回産卵する。ふ化後、数回変態を経て、雌のみが鰻に寄生する。雌の頭部には4個の突起があり、錨に似ているので、イカリムシという。

ドリクロロホン

魚類寄生虫の駆虫・殺虫用の有機系製剤で、メトリホネートともいう。水溶剤としては、商品名水産用マゾテンとして、80%製剤が市販されている。養殖池に均一に散布する。

寄生性脚類

 甲殻類に一目。長楕円形の前体部と、幅のせまい後体部からなり、幼生は淡水及び海水を浮遊生活する。ノウスプリウスからメタノウプリウスとなり、生体は寄生生活に入る。

耳石

ウナギの内耳にある炭酸カルシュウムの塊。樹木と同様に年輪が形成されるので、ウナギの年齢を知る事が出来る。高解像度の顕微鏡を使えば1日単位の日齢も分かる。海水に多く含まれるストロンチウムな ど、耳石に含まれる物質を分析すれば、海にいた期間など生活史、回遊履歴も調べられる。