異種ウナギを養殖されている会員の方から病気の対処方法など問い合わせが多い為、掲載しました。

異種うなぎを稚魚や小さいクロコからの池入れに関しては国内管理が出来る為下記の病気が発生しにくいですが、それ以外では海外での養殖期間(日本のレベルでの技術で管理出来ている業者を省く)が有る為、昭和の時代の病気が海外では発生しています。
そこで過去 路地池養殖時代 日本で発生していた病気の対策法を現地養殖チーム・国内研究チームの協力を得て調査致しました。現在 日本では何年も前から確認できておらず消滅したと考えられている病気も発生している様です。

 

イカリムシ症

甲殻類の寄生性橈脚類に属するイカリムシの雌が、口腔内に寄生する病気である。病鰻の下顎のうらには、点状の出血点が現れる。多数が寄生すると、口が開いたままになる。このような 病鰻は餌が取れなくなり死亡する。

発生時期は周年であるが、とくに3月~10月に多発する。対策としては、トリクロルホン(メトリホナート)0.2~0.5ppmの池中散布を、3月~10月の間に、何回か繰り返して行う。

※塩分濃度0.5~1%まで3日間をかけ引き上げて1%の状態を約10日間塩水浴をさせる事によりイカリムシがなくなる。

※トリクロルホン(メトリホナート)1トン当たり0.2㌘5日間薬浴

わたかぶり病 

サブロレグニア・パラシティカという水性菌が、体表に寄生する病気である。この水カビは、淡水域に広く分布し、ひれ赤病やパラコロ病にかかったり、外傷を受けて弱っているもの、あるいは、水変わりのおきた環境の悪い池で飼育されている不健康な鰻に寄生する。いわば、二次的な病気である。水カビは口のまわり、頭部、体側、尾などに寄生し、綿毛をかぶったような症状となる。鰻は水面近くを、体を垂直にして、ふらふらと泳ぐようになり数日で死亡する。クロコなど小さいほど被害が大きい。
この水カビは、10~20度で繁殖し、13~18度が適温である。したがって、3月~4月に集中して流行する。対策としては、2~3ppmのメチレンブルーで薬浴するか水温を20度以上に上げて飼育する。ひれ赤病との合併症の場合には、抗生物質やサルファ剤の経口投与を併用する。

「グループ内では28度以上の為発生しない」

えらくされ病(カラムナリス病)

滑走細菌に属するフレッキシバクター・カラムナリスが、エラに感染する。病気である。この病気にかかると、外見上の異常は認められなくても、エラぶたを切り開くと、エラ先端に黄白色の粘液状付着物がみられるか、白色化した腐敗部位がみられる。症状の進行したものは、エラ弁が欠損し、著しい貧血をおこす。鰻は夕方から夜間にかけて水面をふらつくようになる。大量死はみられないが、長期間にわたって死亡するので、被害は大きい。流行時期は7月~10月にかけての高水温期で、養太池に多発する。塩分濃度0.5%またはフラン剤の薬浴をする。

※塩分濃度0.5~1%3日間かけて上げ新水還水にて濃度を戻す。

尾くされ病(カラムナリス病)

えらくされ病と同じ病原菌による病気である。症状は尾の先端から表皮がむけて、筋肉が露出し赤くなるのが特徴である原料池に多発し、養太には少ない。発生時期や対策は、えらくされ病と同じである。

パラコロ病(ちょうまん)(細菌性)

病原菌、エドワルドシェラ・タルダの感染によっておこる病気である。ひれ赤病に酷似し、とくに、餌づけ直後のシラスウナギに多発する。肝臓と腎臓が腫脹し、それらの部位の体側が赤く腫れてみえるので、ひれ赤病とは区別できる。周年にわたって発生する。抗生物質の経口投与で治療できる。

※オキソリン酸1㌧当たり5㌘6時間 使用禁止期間25日間

発育可能温度15~42度 至敵温度31度 ph5.5~9.0 発育可能塩分濃度0~0.4%
エラや腹部の発赤のほか、肛門の拡大突出 周辺の発赤腫脹が多くの病鰻 に見られる。これは腎臓の後部に膿瘍病巣が形成され、腎臓が腫大し、さらには開口して膿が流れ出たことに起因するもので、肛門付近以外の腸には顕著な病変 は認められないのが普通である。また、病魚の中には前腹部が著しく発赤腫脹したり、腹壁に孔が開いているものが見られる。これは肝臓を冒された病魚に見ら れる症状である。肝臓と腎臓とを同時に冒された病鰻も見られないこともないが、どちらか一方が主として冒されている場合が多い。 尚、病死鰻は無残な感じで悪臭が強い。
 

赤点病

細菌性の病気で、シュードモナス・アンギリセプテイカが病原菌である。病鰻の全身に、点状の小さな出血班ができる。ひれ赤病やパラコロ病とは、表皮の浅いところに出血がおこること、ひれの発赤が顕著でないこと、腸炎を伴なわないこと、肛門の開口が小さいことで区別できる。感染後、潜状期を経て発症するのが特徴で、症状の現れた病鰻の血液中には、無数の病原菌が検出できる。

塩分を含む池に発生しやすく、水温が27度以上では発病しない。流行時期は25度以下の低水温時、とくに4月~6月である。水産用の抗生物質と、フラン剤に高い感受性を示すが、投薬効果は現れにくい。水温を27度以上に上げる。「国内養殖では28度以上の為発生しない」

白点病

原生動物の織毛虫類、イクチオフチリウス・ムルティフィリスの寄生によるものである。病鰻の体表とえらには、輪郭のはっきりした0.5~1ミリに白点が多数みられる。
異種ウナギの稚魚に寄生しやすい。発生時期は3月~6月までの間で水温が25度以上、または12度以下では発生しない。飼育水に3ppmのメチレンブルーを5日ごとに3回加えるか 、水温を25度にあげる。

ひれ赤病 (運動性エロモナス)

エロモナス・ハイドロフィラという短桿菌が感染しておこる。腹びれと胸びれ、腹面の皮膚に、著しい発赤の現れるのが特徴である。また、肛門の出血と開口、腸管の激しい炎症などの症状も現れる。シラスウナギでは、体側筋に白色不透明部が形成され、ひれが充血するだけで死亡する。餌籠にもたれかかったり、水面をふらつくようになる。
この病気は、周年発生するが、特に3月~6月に多発する。発病の初期には抗生物質やサルファ剤の経口投与が有効的である。発病中期以降の餌を食べなくなった成鰻には、フラン剤の薬浴がよい。

養殖ウナギの被害が報告され、初めてその病原菌として2種の細菌が分離されたが、その後、1種は標記の鰭赤菌であるが、他の1種は現在のパラコロ病菌であることが判明。おもにウナギの病気として重要である 外見的な症状は鰭、腹側の皮膚、肛門などに発赤が現れ、病状が進むと腹部に出血斑、皮膚の壊死(えし)、白変、潰瘍をともなって内臓が壊死・崩壊して死亡する。病原菌は腸管の中だけで増殖するので、その粘膜が剥がれるカタル性腸炎をおこすことが特徴 28℃゚近、pH7.2-7.4、塩分0.5%でよく発育し運動性エロモナス敗血症とよぶ。

 えら腎炎

ウイルス又は栄養障害、環境要因などから検討されているが、現在のところ結論はでていない。流行初期には、肉眼で判る症状は現れないが、肛門前方の腹部にくぼみができて、エラが暗赤色になることが多い。流行の中期や末期になると、胸びれ・尾びれ・肛門に発赤が現れる。顕微鏡的には、エラ弁の肥厚と、ひだのゆ着こん棒状化、エラ葉の出血がみられる。血液の濃縮でヘマトクリット値が高くなり、血液中の塩分量が極度に低くなる。冬季、晴天による夜間の冷え込みで、大量瀕死が起こる。アオコが濃い池の原料ウナギに発生しやすく、発生時期は10月から5月までで、とくに1月から4月に多発する。対策は、飼育水に塩分濃度0.5~0.8%の塩水浴をさせる。

シュードダクチロギルス症

寄生虫性の疾病。病原寄生虫は単生虫属の3種、宿主の上皮や粘液細胞などを摂取して栄養源とする。
シュードダクチロギルスが大量に寄生すると、とくにそれが幼稚魚であった場合、摂餌しないため成長が阻害される。多数の寄生を受けているウナギの鰓は粘液が大量に分泌され、上皮増生によって、肉眼的にも鰓が腫れて見えることもある。 シュードダクチロギルスの寄生は周年観察されるが、流行期は夏の高水温時である。感染源は池中の卵と魚体上の成虫である。 加温養鰻が行われるようになって、大量寄生による成長不良の例が見られるようになる。高水温と高密度飼育が本寄生虫の増殖に好適な環境をつくりだしているためと考えられる。 

池の消毒や乾燥が不十分だと虫卵が残っている可能性があるので、とくにシラスウナギを導入する際には池の消毒をしっかり行う。

カラムナリス病

 細菌性の疾病で、病原細菌は滑走細菌類である。グラム陰性の細長い桿菌。

発育可能温度は5~35℃、至適温度は27~28℃、塩分濃度0.5%でもよく発育するが、2%では発育しない。

まず鰭、腹、鰓弁などの先端、あるいは体表に病原菌の集落である黄白色の小斑 点が現れ、次第に大きく広がっていく。体表の患部の周囲は発赤し、鰭は先のほうから鰭条が裂け擦り切れていく。また、鰓では粘液の分泌が激しく、やがて鰓 葉が箒状になったり、部分的に欠損したりする。内臓は通常正常な外観を示している。 皮膚患部における病原菌の増殖は上皮組織より真皮組織で盛んで、真皮の毛細血管は充血し、やがて破れて出血が起こる。真皮は壊死し、鱗が脱落し、潰瘍へと進む。 病原菌の鰓への感染は致死要因となる。鰓では病原菌のほとんどが鰓薄板上皮組織の表面に集落をなすが、鰓弁の結合織での増殖も認められる。本疾病の特徴は鰓 の組織の崩壊が容易に起こることである。原因細菌が鰓に感染すると、鰓薄板上皮細胞および粘液細胞が活性化し、粘液の分泌と上皮細胞の増生が起こり、肥厚 した鰓薄板は互いに癒着して鰓弁は棍棒化する。棍棒化した鰓弁の多くは循環不全により壊死し、やがて鰓弁が脱落する。 

水温が15℃を超える4月頃から発生し始め、夏を中心に流行し、15℃を下回り始める10月下旬頃に終息する。 

感染は病原菌との直接接触によって生じるが、鰓や皮膚に損傷があると感染しやすいので、流行期にはできるだけ取上げや移動を避ける。

点状出血症・板状出血症

ウイルス性の疾病。両疾病とも病変部に同じ大きさと形態のウイルスが認めら れ、同じウイルスが原因ではないかとされている。また、病理学的にも基本的に同じ疾病と考えられており、症状の出方に違いがあるだけではないかとされている。しかし完全に同じ疾病であるか否かはさらに検討をする必要がある。点状出血症は鰓に比較的大きな点状の出血が認められることを特徴とする。一 方、板状出血症は点状出血症と鰓の症状が類似しているが、点状出血症と比べると出血点が小さく、肉眼的には鰓全体が暗赤色に見える。しかし実際には両者は 混在していたり、点状から板状へ移行する例もしばしば認められており、必ずしも明確には区別されていない。これら点状出血と板状出血の病変は鰓に限られ、 外観を含めて特徴的な症状に乏しい。鰓における症状は、鰓の上皮の顕著な肥厚と脱落、鰓薄板内の毛細血管のうっ血あるいは出血が共通する特徴である。 
点状出血症の発生は相当以前から認められていたが、当時の被害は軽微で、加温養鰻が普及するとともに被害が増大してきた。また、一見異常が認め られない池のウナギでも調べてみるとかなりの頻度で点状出血症の症状のあるウナギが認められることがある。これらのことから、本疾病の発生が即座に死亡に つながるわけではなく、鰓の異常によって生理機能が低下しているときに、種々の環境の変化などによって死亡に結びつくのではないかとされている。本疾病の原因ウイルスの病原性はさほど強いものではなく、かなり条件に左右されるものと思われる。本疾病は新仔およびヒネ仔のいずれにも発生し周年見られるが、6~9月の夏季に多い傾向がある。

昇温処理を行い 死亡がまだ見られないかあるいはまだ極めて少ない時点で、飼育水温を33~35℃まで上げ、2~3日 間維持した後、徐々に常温に戻す。ウイルスの増殖源となる衰弱魚を高水温により殺し、感染源を除去する。しかし、根本的な対策とは考えにくく、すでに重篤に本症が蔓延している場合には際限なく死亡が続くことがあり、昇温処理はできる だけ早期の段階で実施することが肝要である。また、実施に際しては、処理前に十分な餌止めを行い、換水を十分に実施した後に行うべきである。さら に、他の疾病が合併していないこと、自分の池のボイラー設定誤差などを考慮し35℃以上にならないように確認してから実施するなど、不用意な死亡をひき起こさないよう厳重な注意が必要である。

ウイルス性血管内皮壊死症(鰓うっ血症、棒状出血症)

ウイルス性の疾病であり、病原ウイルスは、電子顕微鏡によって確認された形 態や細胞内での存在位置から、アデノ様ウイルスに類似していると考えられる。このウイルスは血管の内面を覆う細胞(内皮細胞)を選択的に侵し、その結 果として全身のうっ血や出血などの病変が生じる。現在本ウイルスの性状等は不明な点が多い。

最も特徴的な症状は、鰓弁の中心静脈洞のうっ血により、肉眼的に鰓 弁中心部に血のすじが確認できることである。外見的特徴としては鰓蓋と鰭の発赤である。とくに胸鰭や鰓孔部の発赤は発病初期から現れる。やがてその発赤は 鰓蓋全体や腹部でも見られるようになる。また、鰓蓋部が膨満しておたふく様を呈することもある
解剖による内部所見では、肝臓が広範囲にわたる出血のため赤黒く変色しているものや、腹腔内の出血や腹水の貯留のあるものが認められる。

原因ウイルスの性状が不明なため、決定的な対策はまだ無い。

現在治療法としては、飼育水温を35℃前後に4~7日間昇温する。同時に餌止めすることもある。この高水温による飼育方法は、発生初期の段階では一時的に死亡魚は急増するものの、終息を早め被害の拡大を防ぐことから効果があるとされている。しかし飼育水温を下げると再発することもあり、この高温飼育は根本的な治療方法ではない。

ウイルス性血管内皮壊死症(鰓うっ血症、棒状出血症)

ウイルス性血管内皮壊死症(別名鰓うっ血症、棒状うっ血症)はウイルスによる疾病であるが ウイルスによる疾病は医薬品による治療が不可能である。

けいれん病

加温養殖に用いる配管から溶出する亜鉛中毒症である。病鰻は力なく水面を漂い、タモ網ですくいあげると、電気に打たれたようなケイレンを起こして死亡する。加温養殖の元池放養後まもない、 シラスウナギで発生する。亜鉛管から溶出する亜鉛のシラスウナギに対する致死濃度は0.6ppmである。

亜鉛管は使用していない為通常発生しません。

皮膚剥離症

コンクリート水槽による流水式のみに発生する。病鰻の下顎部や腹部の皮膚が、広範囲に剥離して、赤い筋肉が露出するのが特徴である。

将液性腹水症

肝臓や腎臓の機能不全によって、血液の循環障害がおこるためと考えられる。病鰻の腹腔内には大量の腹水がたまり、腹部の膨満するのが特徴である。重症になると、腹水は凝固して緑色のゼリーの塊となる。発生時期は早春から晩春の間と、初冬に多発する。

アンギリコラ症

線形動物の線虫類、アンギリコラ・グロビゼブスが、鰾内には、多数の黒禍色の線虫がみられる。この虫は、大きさが数センチに達する大型の線虫で、鰾内では丸くなって寄生する。クロコに発生すると腹部が膨らんでみえる。異種の初年度飼育の秋から、翌年の夏にかけて寄生が多い。この虫が寄生すると貧血がおこり、成長が鈍化するが、致死的影響はみられない。発生時期は周年であるが、とくに6月から9月に多発する。

ダクチロギルス症 

扁形動物の吸虫類に属するダクチロギルスが、エラに寄生する病気である。外見上の症状には、大きな異常はないが、重症病鰻ではエラの粘液が異常に分泌され、エラに損傷ができる。異種に寄生が多い。発生時期は5月から10月である。トリクロロホン0.3~0.5ppm、48時間の薬治が有効である。

ギロダクチルス症

吸虫類に属するギロダクチルスが、エラに寄生する病気である。症状、発生時期、対策などは、すべてダクチロギルスと同じである。

べこ病(プリストホーラ病)

原生動物の微胞子虫類、ブリストホーラ・アングイラルムの筋肉寄生によるものである。病鰻の体側には、不規則な凹凸がみられ、小型のものでは皮膚を通して、乳白色の筋肉患部がみられる。1~20gのクロコに多発する。病鰻は正常に餌を食べ、急激に死亡することはない。発病時期は10月に多い。

病鰻を発見しだい除去し水槽は塩素消毒をする。

ミキシジウム症

原生動物の粘液胞子虫類、ミキシジウム属の虫が、皮膚とエラに寄生するものである。皮膚寄生では、体側の皮膚一面にゴマ粒ぐらいの白雲塊状の吹出物ができる。病気が進むと、皮膚がただれて、出血してくる。体表の患部は、白点病と類似するが輪郭がはっきりしないので区別できる。エラの寄生では、エラ葉に乳白色の米粒状胞子塊がみられる。発生時期は周年であるが、とくに5月から8月に多い。病気にかかっても、活力はおとろえず、餌も普通にとるので、致死的な影響は受けない。胞子のうが成熟して自然に破れ、胞子が外へ飛び散ると、傷ついた皮膚は再生されるので、放置しておけば約1ケ月後には治る。

膿傷病(ビブリヤ病)

細菌性の病気で、ビブリオ・フィシエリーという桿菌の感染によっておこる。
体側の皮膚に、白色の大きな膨隆部ができ、その周辺部が赤く縁どられるのが特徴である。患部の内部には、血うみがたまる。病状が進行すると患部はただれて、出血性の漬瘍となる。また、肛門や腹びれには発赤のみられることが多い。解剖的には、肝臓の病変が顕著で、出血斑や白く変色した部分がみられる。また、腸管の毛細血管は充血しており、重症病鰻では直腸の炎症もみられる。流行時期は7月から10月で、水温の高い季節に多発する。塩分を含む水槽に発生しやすい。主として、成鰻に発生するが、シラスウナギにも流行している。抗生物質やアルファ剤の経口投与が有効である。

発赤病

稚魚期に鮮度の悪い飼料(サバ)を、配合飼料に混ぜて大量に与えるとおこる病気である。症状はひれ赤病やパラコロ病に酷似し、ひれや体側の皮膚に発赤ができる。鰻の活力や摂餌力は衰えないので、致死的影響は受けない。対策としては、鮮度の悪い配合飼料添加量をへらし、鮮度の良いものにかえると、正常にもどる。

滑走細菌性エラ病

フレッキシバクター・カラムナリスに類似した滑走細菌がえらに感染する病気である。病鰻は外見上の異常を示さない。エラは、軽症のものは暗赤色、重症のものは黒赤色を呈し、エラの表面は出血と粘液によって、べっとりとしている。低水温期、とくに10月と11月に多発する。塩水浴やフラン剤の薬浴は無効であり、対策は確立していない。

トリコディナ症

原生動物の繊毛虫類、トリコディナ属の虫が、主としてエラに寄生するものである。この虫が、エラや体表に寄生すると、粘液の異常分泌が観測される。また、表皮は肥厚し、充血によって赤くなる事が有る。そのほか、摂餌不良、運動の不活発、衰弱などが起こる。ほかの寄生虫との混合寄生が多い。発生時期は周年であるが、春先から夏が多い。30ppmのホルマリンで、12時間の薬浴が有効である。

トリコフリア症

原生動物性の疾病。繊毛虫類の寄生により起こる。本寄生虫の上面観は直径数十?mの 正円形、側面観は上側部が隆起したベルのような形をしている。下面側の周縁には長い繊毛が放射状に密生し、その運動によって水中を遊泳し、魚体上を滑走する。伝播は水を介する間接接触による。主な食物は上皮細胞崩壊物やそれらを栄養源として増殖する細菌などであり、直接上皮組織から栄養をとるとか、それを 食害することはない。
寄生時には下面をくぼませて吸着するし、また繊毛運動によって動き回るので、 多数が寄生したときにはそれらの刺激は宿主に影響し、粘液の異常分泌、さらには炎症をもたらす可能性がある。また、上皮の過形成も起こる。さらには上皮組 織の退行性病変、壊死、崩壊につながることもある。こうなると宿主は衰弱し、とくに鰓の病変が著しい時には致命的な呼吸障害を伴うことがありうる。 

他の疾病や水中の有毒物質によって、またハンドリングにより生じるスレなどによって鰓や皮膚などに生じた病変部はトリコディナにとって食物が豊富であり、増殖が促進されうるので、これらトリコディナの増殖要因を生じないようにする。

大量死亡

寄生虫、水質と底質悪化、及び過食の影響などが検証されている。いわゆる「水面をはしる」ことである。高水温で水変わりのおこりやすい水槽に発生しやすい。水層の環境改善をはかり、寄生虫の駆除を行い、27度以上の高水温期の投餌量を減らし塩分濃度0.5%を保つ。

「養殖温度は28度以上なので通常発生しません 但し他の飼料を使用したり溶存酸素が不十分な場合餌が腸内にて腐食し死に至る事が有ります。」

 

※現在消滅されたとされる病気が多いですが海外では存在している病気も有ります。又、投薬に関してはホルマリンなど使用禁止であり 現在水産庁の指定された薬品しか使用する事は出来ませんので参考に出来ない事もかなり有ります。

医薬品は最後に与えた日から水揚げをしてよい日迄の期間 使用禁止期間・休薬期間・水揚げ禁止期間が決められていますが 病鰻を完治させ歩留まりを上げる為だけの目的でこの期間や投薬量など養鰻業者がキッチリ守っているかは各養鰻業者の責任でも有り外部から監視・管理は不可能な為守って頂いている事を信じたく思います。

抗生物質や合成抗菌剤は細菌が原因の感染症には効果がありますがウイルスによる感染症には効き目が有りません。現在抗生物質などの治療ではなく水産用ワクチンが予防へと使用される事が多いのですが医薬品成分が残留しないと言う事ではなく抗生物質より残留するおそれが低いと言うだけです。完全無投薬養殖を実施するにあたり毎日毎時の観察泳ぐ速さ泳ぎ方呼吸の速さ運動量 餌の量を把握する事で鰻の状態を把握しなければいけない事はもとより 人間でも言える病気にならない体 病気に感染させない体作りや環境を作る事が第一のポイントであり病気にならなければ薬は不要であると考えています。